May 13, 2019

プロジェクト_残丘 セッション#09:青砥和希「サード・プレイス / 第3の場所 ──名もなき場所にひらく共同体」

 コミュニティ・カフェEMANONの代表である青砥和希が、2019年5月25日(土)に横浜市の新井卓写真事務所で行われる「プロジェクト_残丘 セッション#09」に講師として登壇します。

 今回で10回目を迎える〈プロジェクト残丘〉は、福島県白河市のカフェ・EMANON(エマノン)主宰の青砥和希氏を招き、コミュニティ・カフェEMANONの立ち上げと運営について、また氏の研究テーマである集落でのフィールドワークについて、その実践的かつ持続的な活動を紹介します。
 EMANONは、2016年に青砥が地元高校生たちに呼びかけ、白河の中心街にある古民家を彼/彼女たちとともに改装して立ち上げたカフェ。「No name」の逆さつづりから名付けられたというこの場所は、カフェとして一般客が訪れると同時に、中高生に解放され、無料の自習スペースとして利用することができます。こうしてEMANONは、下校途中の学生をはじめ、さまざまな理由で学校にいくことのできないティーンエイジャーたちの「居場所」として機能してきました。
 自宅と仕事場/学校のあいだに位置する〈サード・プレイス〉は、その重要性が指摘されながら、日本、特に地方では稀少な存在です。「高校生が自分にとっての幸せな生き方を選ぶことができる社会をめざす」という青砥氏の試みは、巨額を投じて実施される行政主導の催しや、「つながり」や「絆」といった形ばかりのスローガンによって生み出される一過性の場とは一線を画す、持続的な活動の主体として、注目を集めています。

日時〉 2019/5/25(土)17:00-18:30

場所〉 新井卓写真事務所 阪東橋駅または黄金町駅から徒歩5〜8分

料金〉 1,000円(18才以下は無料) / 定員25名

予約〉 takashiarai.com/events/booking-project_monadnock-session-09/

青砥 和希(あおと かずき)
1991年福島県矢祭町生まれ。2019年首都大学東京大学院卒(地理学修士)。2016年、福島県白河市で地方高校生向けの居場所づくりのための施設、コミュニティ・カフェ EMANONを開設。運営団体である一般社団法人未来の準備室理事長として、カフェの運営や進路相談に取り組んでいる。大学院の専門である人文地理学では、地方・集落の表象を研究。